キレーション療法

キレーション療法(解毒)

キレーション療法とは、合成アミノ酸であるEDTA(エチレンジアミン四酢酸)という静脈点滴キレート剤を用いる療法をいいます。
アメリカでは約2000施設において年間80万件のキレーション療法が行われています。
その歴史は古く、1950年代に始まっています。

もともとは高カルシウム血症の患者さんへの治療や、鉛中毒患者の治療に使用されていました。
近年は体内の毒物の体外への排泄だけでなく、Caを体外に排泄することや、強い抗酸化作用による動脈硬化予防の作用が注目されるようになり、抗加齢治療法、アテローム性心臓疾患・動脈硬化症の治療として行われるようになってきています。

「キレート」の語源はギリシャ語の「かにの爪」に由来します。
キレート剤が、動脈硬化の原因である血管壁に沈着したカルシウムなどのミネラルや、水銀や鉛・ヒ素・カドニウムなどの重金属をカニのハサミでつかみとるような働きをします。

このキレート剤は合成のアミノ酸で、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)と呼ばれ、Na-EDTAは動脈硬化の治療を主目的に使われますが、有害重金属の排出も可能です。
EDTAがCa、Mg、や水銀などの金属イオンを挟み込み、対外へ排泄されるのです。
Caイオンをキレート、排泄することにより血管壁からCaが誘導され血管の弾力性が回復することと、有害金属の除去により フリーラディカルによる障害が減少することなどが挙げられます。

実際、キレーション療法により、動脈壁がやわらかくなっているデータや加齢に伴う現象の改善に効果のあるデータが論文報告されています。

  1. 冠動脈疾患、脳梗塞、下肢閉塞性動脈硬化症、糖尿病性動脈閉塞などの動脈硬化性疾患。
  2. ガンの予防、末梢神経障害、自己免疫疾患(リウマチなど)、変形性関節症、骨粗しょう症、神経障害など。
  3. アルツハイマー病などの痴ほうの予防。集中力低下の改善、やアンチエイジング効果(抵抗力アップ、若返り、精力減退の改善効果)。

治療としてさらに、オゾン療法(血液クレンジング)やビタミンC点滴療法などの施術を加えても、
改善してこないことも多くみられるようになってきました。なぜか?
それは、いままでの生活のなかで、人工的な食品、住んでいた環境などにより有害金属、有害なミネラルが体内へ蓄積されているためだと考えられます。

1、食の変化に伴う健康被害

最近は体調不良を理由に受診される患者さんが多くいます。
病気が原因でなく栄養障害がもたらした結果、とくにミネラル不足によって起こる症状が、目立つようになりました。
これは食事が日本食から欧米化してきたために、カロリーは高いがビタミンやミネラルが不足しているからです。
食生活の指導、ビタミン・ミネラルのとりかたを教えて、実行していただくと、体調がよくなります。

病気をみつけて、すぐ薬を処方する医師、また、すぐに薬をほしがる患者さんにも問題があると考えています。
カリフォルニア大学バークレー校のブルース・エイムス教授(突然変異の試験(エイムス試験)で有名)は、亜鉛、鉄、ビタミンC、E、B6、B12、カロチンなどが不足すると、遺伝子DNAが切断されるなど、放射線をあびたことと同じような状況になると報告しています。
ミネラル不足は非常に危険なことがわかります。
がんの発生にもかかわってきます。

2、有害重金属

ミネラルといっても全てがからだにとっていいのものばかりとは限りません。
有害金属、有害ミネラルといわれており、身体にさまざまな障害をもたらすミネラルがあります。
たとえば、水銀、鉛、アルミニウム、ヒ素、カドミウムなどです。
みなさまも。ご承知のように、水銀を大量にとると水俣病をおこし、カドミウムを大量に摂取するとイタイイタイ病を引き起こします。
これらは有害なもので、身体にとっては毒になります。
これらの有害金属は、少しずつですが、飲料水、畑などの土、加工食品にふくまれています。

有害金属の毒性と進入経路について、表1のごとくです。
このミネラル不足を調べるために、血液検査のみでなく医療機器による体内ミネラル検査をおこなってみますと、日本人の体調がわるい多くの患者さまが、水銀(有害ミネラル)の値が異常に高いことがわかります。

これは体内に水銀が蓄積されてしまっているということです。
水銀の体内への蓄積の理由は、普段の食生活、生活環境も関係していますが、大型の魚の摂取ときにマグロの摂取が極端に多い場合、また、歯科の治療で、いわゆるぎん歯をつめていたことが多いかたは、その銀(アマルガム)が口腔内でとけだして、とけだした銀を自ら吸入するために、体内に蓄積されるようです。

喫煙者でヘビースモーカーのかたは、水銀、ヒ素、カドミウムなどが高いです。
自分のように50歳以上の方は、アルミニウムが高いことがおおいです。
これは、いまはペットボトルの時代ですが、以前は、アルミの缶が飲料水や、なべもいまはフォーローですが、以前はブリキの鍋でした、それでラーメンをつくったりして調理していました。

その鍋からはアルミが溶け出していて、体内に入っていたと思われます。
また、体調わるく、毛染め、ヘアカラーをたくさんつかっているかたは鉛が高い方が多いです。
一部の製品の毛染め、ヘアカラーに鉛が多くふくまれているものがあるからです。
このように、日常の生活のかたでも体内に重金属がはいってくるのです。

現在は、重金属を測定する機器として、手にレーザーをあてて測定できるオリゴスキャンというものがあります。
結果は、数分後にでるので患者さまにその場で説明できます。

3、水銀(有害ミネラル)が蓄積されるとどうなるのか

有害ミネラルが体内に蓄積されると、いくらいい栄養、食事をしていても、いろいろな酵素がはたらかず、代謝が正常になってきません。
運動しても代謝が活発にならず、汗もかきにくくなり、脂肪も燃焼もおきず、体重がおちにくくなっているのです。
ダイエットを心がけていても、なかなか成果がでないときは、体内の有害ミネラルの検査をされてもいいかといます。

4、有害ミネラル(有害重金属)と活性酸素

人間は酸素を吸ってエネルギーを生みだしていますが、そのときに非常たくさんの活性酸素を体内で産生しますが、自らの体が活性酸素を消去しています。

その能力が抗酸化力なのです。
有害ミネラルが体内に蓄積されると、体内の活性酸素が高くなることがわかっています。
活性酸素が体内に多くたまったままだと、糖尿病、動脈硬化、がんが発生しやすくなるといわれており、老化も促進されてしまいます。

喫煙(ヘビースモーカー)のかたは、オリゴスキャンという器機で、有害重金属をはかると、多くの方が、水銀、ヒ素、カドミウムなどが異常に蓄積されています。
がんを発症した方も測定すると有害重金属が異常に体内に含まれています。
血糖値が高い方、アトピー、抗がん剤の治療中、放射線治療中、ホルモン剤を使用しているかた、寝不足のかた、多くの種類サプリメントを内服している方などは、活性酸素の値が非常に高いことがクリニックで多くの患者さまを測定して、わかっています。

5、有害ミネラル(有害重金属)の除去

有害金属、有害ミネラルが体内に蓄積されると、いろいろ働くべき体内の酵素が機能しなくなり、結果として食事やサプリメントの補充などをしても体調が改善せず、治療効果も出てきません。
体調がすぐれないとき、改善しないときは、有害金属、有害ミネラルの体内への蓄積がどうかえを検討する必要があると思われます。
そして、有害な物質を体外に排出すること、体内の解毒(デトックスといわれています)することが必要と思われます

解毒のための食事

システインは硫黄分を含むアミノ酸の1つで、この硫黄成分が水銀や鉛などの重金属の体外排泄を促してくれます。
また、同時に細胞膜を通過することから、細胞内のエネルギー工場であるミトコンドリアに対する酸化物質(フリーラジカル)を除去するために有効なアミノ酸です。
また、システインは肝臓の解毒能力を高める働きを持つグルタチオンというアミノ酸と深い関係にあるため、システインを多く含む食材を食べることで、マイルドではありますが重金属の排泄には効果があります。

食材:魚介類、玉子、豚肉(赤身)、牛肉(赤身)、牛乳、大根、にら、玉ねぎ、ワインビネガーなどのようです。
バランスのいい食事が必要です。

疲れがとれない、体調わるい、皮膚があれるという女性は、えてして、いろいろ気をつかい、サプリ、化粧品、オーガニック、などいろいろされていることが多いです。
いちど、お自身がされていることが正しいか、それが体にいいか、結果として。
体内重金属検査をされてあほうがいいとおもいます。
また、体内の活性酸素のレベルも似られたほうがいいと思います。
これも病気にならないようにするためです。
解毒、デトックスが必要かもしれません。

表1:有害重金属の摂取元と身体への影響

有害重金属 摂取元 身体に与える影響
水銀 マグロなどの魚介類、農薬、化粧品、アマルガム(歯科充填金属)など 頭痛、疲れやすい、不眠、しびれ感、うつ状態、情緒不安定、皮膚炎、慢性疲労、免疫力低下、高血圧など
ガソリン、ヘアカラー、陶器、絵の具、古い水道管、ペンキ、など 貧血、情緒不安定、神経疾患、子供の成長阻害など
ヒ素 大量のひじき、殺虫剤、除草剤、汚染された水など 疲労、手足の灼熱感、アレルギー症状、皮膚炎、胃腸障害など
カドミウム 煙草、排気ガス、メッキ工場、合成ゴム、プラスチック、米など 脱毛、貧血、たんぱく尿、血圧上昇、神経過敏など
アルミニウム アルミ鍋、アルミ缶、アルミホイル、歯磨き粉、胃腸薬、飲料水、べーキングパウダーなど 食欲不振、息切れ、胃腸障害、脳、神経疾患、筋肉痛など
ニッケル 煙草、マーガリン、メッキされた金属、電池など 皮膚炎、酵素阻害など